RAID機能でHDD故障から復旧できる

複数のHDDを使用して壊れたHDDのデータを復旧が可能

万が一、録画映像データを記録するHDDが寿命等で壊れてしまうとデータを復元することは難しく、
大切な場面が映っている証拠などが得られない可能性があります。
そのために複数のHDDを使用して全く同じデータを別々のHDDに複製したり、共通のデータを複数のHDDに分散することで1台のHDDが壊れても復旧することが可能になります。
(※RAIDタイプや故障範囲によっては復元できないことがあります。)

RAID0・RAID1・RAID5・RAID6・RAID10と5つのタイプに対応しているので、用途に合わせた構築が可能です。

■RAIDの対応種類と動作について

RAIDには5つの動作タイプがあり、使用用途に合わせてデータの分散による故障時のデータ復元やデータ書き込みの高速化が可能となります。

・RAID0 書き込み速度の高速化向けの構成

RAID0はデータをブロック単位で分けて複数台(2台以上)のHDDに分散してデータを保存します。
そのため、連続したデータを一つのHDDに保存するより、分散している方が早く保存することができるため、
データ保存や読み込みを高速化する場合には最適ですが、データを分けて保存しているので一つでもHDDが故障すると
データ復元することができなくなります。

・RAID1 ミラーリングで耐障害性を高めた構成

RAID1はHDDに記録するデータを複数台(2台以上)にまったく同じデータを書き込み、HDDが故障してももう1台のHDDにデータがあるため、 確実かつすぐ復旧することが可能です。
保存データは複数枚のHDDがあっても全く同じデータを書き込むため、RAID0と比べHDDを複数台あってもHDD1台分の容量となります。

・RAID5 HDD3台以上でデータを分散し高速かつ耐障害性を高めた構成

RAID5はRAID0とRAID1のハイブリッドのような構成で、それぞれのHDDに各ブロックのパリティデータ(誤り)を書き込むことで、
HDDが一つ故障した場合に残り2つのHDDから故障したHDDのデータを補うことでデータを復帰させることが可能です。
RAID1と違い、完全に同じデータをコピーしないため、1本分の容量のパリティデータを作ることができるので録画保存領域の確保が可能です。

・RAID6 HDD4台以上でRAID5よりも耐障害性を高めた構成

RAID6はRAID5と同様にそれぞれのHDDに各ブロックのパリティデータ(誤り)を2つのHDDに書き込むことで、
HDDが二つ故障した場合でも残り2つのHDDから故障したHDDのデータを補うことでデータを復帰させることが可能です。
RAID5と違い、パリティデータが2本分の容量が必要なため、RAID5と比べると録画保存領域は少なくなるもRAID1より容量の確保が可能です。

・RAID10 RAID0とRAID1を組み合わせたミラーリング+分散化

RAID10はRAID0のデータ分散、RAID1の完全なミラーリングを組み合わせたRAID構成です。
HDDは2×2の4つ、または4×4の8つで構成され、HDDがどちらか片方壊れた場合に対になるHDDからデータを復帰することが可能です。
ただし、故障したHDDと対になるHDDも同時に故障した場合は復帰することはできません。
また容量が2重になるため、2本分のHDDで1本分の容量保存となります。

■録画機対応RAID

本製品にはRAID機能に対応しており、下記のRAIDタイプに対応しています。

▼対応RAIDタイプと組み合わせ

RAIDタイプ HDD構成
RAID0 HDD2〜8台
RAID1 HDD2台のみ
RAID5 HDD3〜8台
RAID6 HDD4〜8台
RAID10 HDD4または8台
※RAID構成を行うには4TB以上のHDDが必要です。
※またRAIDを行うHDDはすべて同じ容量で統一する必要があり、異なる容量のHDDでRAIDを構成することはできません。